2014年12月13日土曜日

香川県荘内半島周辺海域 目視観察 ③

前回(2013/10/30)と同じように、香川県の西側に位置する庄内半島の東西方向において、緯度1分毎に調査ラインを引き、その調査ライン上を飛行しました。高度は150m、速度は時速140km/hとしました。


下の画像の船の位置を見てもらえるとわかりやすいと思いますが、飛行時に見落としがあっても大丈夫なように、一定間隔で切れ目がないように海面を撮影していきます。今回の観察ではおよそ1,300枚撮影しました。


地上に戻ってから撮影画像を地道に見返しましたが、今回はスナメリなどの生物を発見することはできませんでした。
海は荘内半島の西側は波が高く荒れていましたが、東側の粟島周辺は比較的穏やかな状況でしたので残念です。

荘内半島西側 波が高く荒れていた
荘内半島東側 粟島周辺 比較的穏やか

何も発見することができなかった理由として、波が高くてよく見えなかったこと、どこか別の海域に移動した可能性、潜っている時間が長く上空を飛行している間に浮上しなかったこと等が考えられます。

また、夏~秋の飛行を予定していたのですが、天候に恵まれなかったためなかなか調査日が決まらず、12月まで飛行が延びてしまったのも原因のひとつかもしれません。以前、釣り人から「スナメリは夕方や冬の寒い時期は特に見ない。」という情報がありましたが、冬場は観察時期として適切ではないのでしょうか。

寒い時期、また荒天時のスナメリの行動についても興味のあるところなのですが・・・。